2026年9月05日


花粉症によるつらい鼻づまりで仕事や勉強に集中できなかったり、夜眠れないほどの息苦しさに悩んだりしていませんか。
鼻をかんでもスッキリせず、口呼吸が続いて喉まで痛くなることも少なくありません。
この記事では、今すぐできる鼻づまりの解消法から、夜間の呼吸を楽にする対処法、そして市販薬の正しい選び方まで詳しく解説します。
自分に合った対策を理解し、鼻呼吸ができる快適な状態を取り戻しましょう。
【1分でできる】道具いらず!花粉症の鼻づまりを今すぐ通す4つの応急処置
息苦しい鼻づまりは、一刻も早く解消したいものです。
ここでは、道具を使わずにすぐに試せる、即効性が期待できる応急処置を4つ紹介します。

鼻の通りが悪いと感じたときに、まず試してみてください。
脇の下を圧迫して交感神経を刺激する
詰まっている鼻と反対側の脇の下に、ペットボトルやこぶしを挟んで圧迫する方法です。
例えば、左の鼻が詰まっている場合は、右の脇の下を圧迫します。
脇の下には交感神経が通っており、ここを刺激することで鼻の血管が収縮し、粘膜の腫れが引いて鼻の通りが一時的に改善されることがあります。
鼻の血行を促進するツボ「迎香(げいこう)」を押す
迎香は、小鼻のすぐ横にあるくぼみに位置するツボです。
このツボを両手の人差し指で、心地よいと感じる程度の強さで数秒間押し、ゆっくり離す動作を数回繰り返します。
鼻周りの血行が促進され、鼻づまりの緩和が期待できます。
蒸しタオルで鼻を温めて粘膜の腫れを和らげる
蒸しタオルで鼻を温めることも効果的です。
濡らしたタオルを電子レンジで軽く温めて蒸しタオルを作り、やけどに注意しながら鼻のつけ根あたりに乗せます。
鼻全体を温めることで血行が良くなり、鼻の粘膜の腫れを和らげる効果が期待できます。
一時的に息を止めて鼻の通りを改善する呼吸法
簡単な呼吸法で鼻の通りを改善する方法もあります。
まず、息を完全に吐き出し、鼻をつまんで息を止めます。
そのまま、苦しくなる手前まで上下にゆっくりと首を振ります。
限界が来たら鼻から手を離し、ゆっくりと呼吸を再開してください。
体内の二酸化炭素濃度が上がることで鼻腔内の血管が広がり、一時的に通りが良くなることがあります。
鼻づまりで眠れない夜に。呼吸を楽にする3つの睡眠対策

応急処置で一時的に楽になっても、夜間のつらさに悩む方は少なくありません。
特に夜は自律神経の働きで鼻の粘膜が腫れやすくなるため、睡眠時無呼吸症候群の原因にもなる鼻づまりが悪化しがちです。
夜眠れないときのつらさを和らげ、少しでも楽に呼吸するための睡眠対策を紹介します。
横向きに寝て上側の鼻の通りを確保する
鼻づまりがひどいときは、横向きに寝るのがおすすめです。
詰まっている方の鼻を上にして横向きになると、下になった方の鼻づまりは一時的に悪化するものの、上になった片方の鼻の通りが良くなることがあります。
完全に詰まってしまうより、片方だけでも呼吸ができると眠りやすくなります。
上半身を少し高くして鼻づまりを軽減する
頭だけを高くするのではなく、背中にクッションや丸めたタオルなどを入れて、上半身全体が少し高くなるように調整するのも有効です。
頭部への血流が緩やかになり、鼻の粘膜のうっ血が軽減されます。
これにより、鼻づまりが緩和され、呼吸がしやすくなります。
寝室の湿度を40〜60%に保ち鼻の乾燥を防ぐ
寝室の空気が乾燥していると、鼻の粘膜が刺激されて鼻づまりが悪化することがあります。
加湿器を使用したり、濡れタオルを部屋に干したりして、寝室の湿度を40〜60%程度に保つようにしましょう。
鼻や喉の乾燥を防ぎ、粘膜を保護する効果的な対策であり、症状の悪化予防につながります。
その点鼻薬、大丈夫?使いすぎによる「薬剤性鼻炎」のリスクと正しい薬の選び方

セルフケアと合わせて、市販薬を使う方も多いですが、選び方や使い方には注意が必要です。
特に即効性のある点鼻薬は便利ですが、長期的に使用するとかえって症状を悪化させるリスクも。
ここでは、点鼻スプレーとの正しい付き合い方を解説します。
血管収縮剤入り点鼻薬の長期連用が鼻づまりを悪化させる理由
市販の点鼻薬の多くには、鼻の血管を収縮させて一時的に腫れを引かせる「血管収縮剤」が含まれています。
即効性があるため頼りがちですが、長期間連用すると薬の効果が切れやすくなり、リバウンドで以前よりひどい鼻づまりを起こす「薬剤性鼻炎」になることがあります。
なぜなら、薬に頼りすぎることで鼻の粘膜が自力で収縮する力を失ってしまうためです。
花粉症の鼻づまりには「ステロイド点鼻薬」が効果的
花粉症による鼻づまりの治療には、鼻の粘膜の炎症そのものを抑える「ステロイド点鼻薬」がおすすめです。
血管収縮剤と異なり、アレルギー反応による炎症に直接働きかけるため、継続して使用することで鼻づまりを根本から改善する効果が期待できます。
効果が出るまでに数日かかることがありますが、医師の指示通りに使えば安全性も高く、薬剤性鼻炎のリスクもほとんどありません。
どの市販薬を選べば良いか迷ったら医師や薬剤師に相談する
市販薬にはさまざまな種類があり、自分の症状に合った薬を選ぶのは簡単ではありません。
特に、血管収縮剤とステロイド剤の違いを理解せずに使用を続けると、意図せず症状を悪化させる可能性があります。
どの薬を使えば良いか迷った場合は、自己判断せず、耳鼻咽喉科の医師や薬局の薬剤師に相談し、適切な処方やアドバイスを受けましょう。
市販薬で改善しない花粉症の鼻づまりは耳鼻咽喉科へ相談を
もし市販薬で効果を感じられない場合は、専門的な治療が必要です。
耳鼻咽喉科では、市販薬より効果の高い薬の処方や、症状の根本原因にアプローチする治療が可能です。
長引く鼻づまりは、専門医に相談しましょう。
抗ヒスタミン薬など内服薬での治療
耳鼻咽喉科では、症状に応じてさまざまな内服薬が処方されます。アレルギー反応を引き起こすヒスタミンの働きをブロックする抗ヒスタミン薬などがあり、これらを用いてつらい症状をコントロールする治療が可能です。
鼻づまりの根本改善を目指す「舌下免疫療法」という選択肢
毎年ひどい鼻づまりに悩まされる方には、体質そのものを改善してアレルギー反応を和らげる「舌下免疫療法」という治療の選択肢もあります。
アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少量ずつ長期間にわたって投与し、体を慣らしていく治療法です。
現在、スギ花粉症とダニアレルギーが対象で、3年以上の継続が必要ですが、根本的な改善が期待できます。
重度の鼻づまりにはレーザー治療などの日帰り手術も
薬物療法で十分な効果が得られない重度の鼻づまりに対しては、レーザー治療などの日帰り手術も検討されます。
これは、アレルギー反応が起こる鼻の粘膜をレーザーで焼灼し、腫れにくくする治療法です。
鼻づまりの改善に高い効果が期待でき、多くの場合は局所麻酔による日帰りでの治療が可能です。
そもそもなぜ花粉症で鼻は詰まるの?アレルギー反応で粘膜が腫れる仕組み
ここまで対策を解説してきましたが、そもそもなぜ花粉症で鼻が詰まるのでしょうか。
花粉が鼻の粘膜に付着すると、体はそれを異物と認識し、追い出そうとします。
このとき、免疫システムが過剰に反応し、ヒスタミンなどの化学伝達物質を放出します。
この物質の作用で鼻の粘膜にある血管が広がり、血流が増加して粘膜全体が腫れ上がります。
この粘膜の腫れが空気の通り道を狭くするため、鼻づまりという症状が起こるのです。
花粉症の鼻づまりは、単なる鼻水のかたまりではなく、鼻の中の炎症による腫れが原因です。
花粉症の鼻づまりを放置する危険性|副鼻腔炎(蓄膿症)を併発することも
つらい鼻づまりを放置すると、別の病気を引き起こすことがあります。
鼻づまりによって鼻の奥にある副鼻腔という空洞の換気が悪くなると、そこに細菌が繁殖しやすくなり、副鼻腔炎を併発するリスクが高まります。
副鼻腔炎は一般的に蓄膿症とも呼ばれ、黄色や緑色の粘り気のある鼻水、頬や額の痛み、頭重感、においがわからないといった症状を引き起こします。
花粉症の症状が悪化する前に、適切な治療を受けることが重要です。
長久手市周辺で花粉症にお悩みの方はごとう耳鼻咽喉科クリニックにご相談ください
つらい症状が続く場合や、悪化させないためには、専門医への相談が重要です。
長引く鼻づまりや市販薬で改善しない症状にお困りの方は、一度ごとう耳鼻咽喉科クリニックへご相談ください。
適切な検査と診断に基づき、一人ひとりの症状に合わせた治療をご提案します。

WEB予約も24時間受け付けておりますので、ぜひご活用ください。
専門医が的確に診断し一人ひとりに合った治療法をご提案します
当院では、耳鼻咽喉科専門医が丁寧に診察し、患者さまの症状やライフスタイルに合わせて最適な治療法をご提案します。
アレルギーを抑える内服薬や点鼻薬の処方から、生活習慣の指導まで、総合的にサポートいたします。
副鼻腔CTや内視鏡検査で鼻づまりの根本原因を詳しく調べます
長引く鼻づまりの原因が、花粉症だけではない可能性も考慮し、必要に応じて専門的な検査を行います。
当院では、副鼻腔炎(蓄膿症)の合併などを詳細に確認できる「副鼻腔CT」や、鼻の奥の状態を直接観察する「内視鏡検査」が可能です。


これらの検査により、的確な診断に基づいた治療を提供します。
体質改善を目指す「舌下免疫療法」にも対応しています
当院では、アレルギー症状の根本的な改善を目指す「舌下免疫療法」にも対応しています。
スギ花粉症やダニアレルギーでお悩みの方で、毎年の薬物療法から解放されたいとお考えの方は、ぜひご相談ください。
長期的な視点で体質改善をサポートする治療です。
花粉症の鼻づまりに関するよくある質問

最後に、花粉症の鼻づまりに関してよく寄せられる質問にお答えします。
Q. 花粉症の鼻づまりを一瞬で解消できる方法はありますか?
ツボ押しや脇の下の圧迫などで一時的に鼻の通りが良くなることはありますが、あくまで応急処置です。
症状の根本的な解消には、アレルギー反応による鼻粘膜の炎症を抑える治療が必要です。
即効性を求める場合は、耳鼻咽喉科で適切な薬を処方してもらうことをおすすめします。
Q. 市販の点鼻薬を毎日使い続けても問題ないでしょうか?
血管を収縮させる成分が入った市販の点鼻薬は、長期連用すると「薬剤性鼻炎」という、かえって鼻づまりを悪化させる病気になるリスクがあります。
使用は短期間にとどめましょう。
症状が続く場合は、炎症を抑えるステロイド点鼻薬など、医師の処方が必要です。
Q. 子どもの花粉症による鼻づまりには、どのような対処法がありますか?
まずは鼻を温めたり、部屋を加湿したりするなどのセルフケアが有効です。
薬に関しては、子どもには使えない成分や年齢制限があるため、自己判断での市販薬の使用は避けてください。
必ず耳鼻咽喉科を受診し、お子さんの年齢や体重に合った安全な薬を処方してもらいましょう。
まとめ
花粉症によるつらい鼻づまりには、ツボ押しや鼻を温めるといった即効性のあるセルフケアから、寝るときの姿勢や湿度管理といった夜間の対策まで、さまざまな対処法があります。
しかし、これらは一時的な症状緩和が中心です。
市販の点鼻薬には使いすぎると逆効果になるものもあるため注意が必要です。
症状が長引く場合や、根本的な改善を目指す場合は、耳鼻咽喉科で専門的な診断と治療を受けることが大切です。

特に、副鼻腔炎などを併発する前に、適切な対策を行いましょう。
