
味がしない・味覚障害
味がしない・味覚障害
私たちが「味」を感じるときには、舌の表面にある「味蕾(みらい)」というセンサーのような細胞が働きます。味蕾は甘味・塩味・酸味・苦味・うま味を感じ取り、神経を通じて脳に伝えています。しかし、風邪や鼻炎、薬の副作用、亜鉛不足、加齢などによって味蕾や神経がうまく働かなくなると、「味がしない」「味がわかりにくい」といった味覚障害が起こります。
風邪やインフルエンザなどの感染症
鼻づまりや喉の炎症によって一時的に味がしにくくなることがあります。
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎
においが感じにくくなることで、味も鈍く感じることがあります。
薬の副作用
高血圧や糖尿病、抗生物質などの一部の薬で味覚障害が起こることがあります。
亜鉛不足
味を感じる細胞は亜鉛を必要とするため、不足すると味覚障害の原因になります。
加齢
年齢を重ねると味蕾の数が減り、味が感じにくくなることがあります。
神経や脳の病気
まれに顔面神経麻痺や脳の病気が原因となる場合もあります。
味覚障害は、生活の質を大きく下げるだけでなく、栄養不足や体調不良につながることもあります。多くは治療や生活改善で改善することが可能です。「風邪の後から味がしない」「最近食事がおいしく感じない」といった変化に気づいたら、早めに耳鼻科を受診して原因を調べましょう。
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