鼻が詰まる・鼻水が出るときの病態について

鼻は呼吸やにおいを感じるための大切な器官です。さらに、空気中のホコリやウイルスを取り除くフィルターの役割も担っています。
この鼻に炎症やアレルギー反応が起こると、鼻水が増えたり、粘膜が腫れて空気の通り道が狭くなったりして、鼻が詰まるようになります。
鼻水は体を守るために出るものですが、出すぎたり、長引いたり、色がついたりする場合は、病気が原因となっている可能性があります。

鼻が詰まる・鼻水が出るときの主な症状

鼻の症状は、日常生活にさまざまな影響を与えます。

• 鼻で息がしづらい（口呼吸になる）
• サラサラ or ネバネバの鼻水が出る
• においがわからない
• 鼻声になる
• のどに鼻水が流れて咳が出る（後鼻漏）
• 睡眠が浅くなり疲れやすい

これらの症状が長引いたり、繰り返したりする場合は、何らかの病気が隠れていることがあります。

鼻が詰まる・鼻水が出るときに考えられる主な病気

1.急性鼻炎（風邪の鼻づまり）

2.アレルギー性鼻炎（花粉症・ハウスダスト）

3.急性・慢性副鼻腔炎（蓄膿症）

4.鼻中隔湾曲症（びちゅうかくわんきょくしょう）

5.鼻ポリープ（鼻茸）

まとめ

「風邪かな？」と思っていた鼻づまりや鼻水が、実はアレルギーや慢性副鼻腔炎のサインであることは少なくありません。
特に以下のような症状がある方は、耳鼻科での検査・治療をおすすめします。

• 鼻づまり・鼻水が2週間以上続く
• 黄色や緑色の鼻水が出る
• においがわかりにくい
• 市販薬を使っても改善しない

当院では、副鼻腔レントゲンやCT、内視鏡検査、アレルギー検査などを活用し、正確な診断とわかりやすい説明を心がけています。
鼻の症状でお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。