
耳の痛み
耳の痛み
耳が痛いと感じることを「耳痛(じつう)」といいます。耳の中には音を聞くだけでなく、体のバランスを保つ役割もあります。そのため、耳が痛くなると日常生活にも影響が出てしまいます。
耳が痛くなる原因は、大きく分けると次の2つです。
耳の痛みは軽いものから強いものまであり、「キーンとする痛み」「ズキズキする痛み」「何かが詰まったような違和感」など、感じ方は人それぞれです。
耳が痛いときには、次のような症状が出ることがあります。
ズキズキした痛み
特に夜になると痛みが強くなることがあります。
耳だれ
(耳から液体が出る)
耳の中で炎症がひどくなると、膿や血が出てくることもあります。
聞こえにくい感じ
(難聴)
耳の中が腫れて音が伝わりにくくなるため、少し聞こえが悪くなることがあります。
耳が詰まった感じ
(耳閉感)
飛行機に乗ったときのように、耳が塞がった感じがすることもあります。
発熱
耳の炎症が強いときには熱が出ることもあります。
のどや顎の痛み
耳の近くにあるのどや顎の病気が原因の場合、そのあたりにも痛みを感じることがあります。
耳が痛いときに考えられる主な病気は次の通りです。
風邪をひいた後に、鼻やのどのばい菌が耳に入って炎症を起こす病気です。小さな子どもによく見られます。
強い耳の痛み、発熱、耳だれ、聞こえにくさ。
痛みが急に強くなることが多いです。
耳の入り口から鼓膜までの「外耳道」に傷がつき、ばい菌が入って炎症を起こす病気です。耳掃除のしすぎやプールの後になりやすいです。
耳の痛み、耳を触ると痛い、耳だれ、かゆみ。
耳の入り口付近を軽く押すと痛みが増すのが特徴です。
急性中耳炎の後や風邪の後に、耳の奥に液体がたまる状態です。
耳が詰まった感じ、聞こえにくさ(痛みは少ないか、ないことも)。
痛みは強くないことが多いですが、放置すると聞こえにくさが続くことがあります。
鼻と耳をつなぐ「耳管(じかん)」がうまく開かず、気圧の調整ができなくなる病気です。
耳が詰まった感じ、軽い痛み、ポコポコと音がする感じ。
風邪やアレルギー性鼻炎のときになりやすいです。
耳のすぐ前にある顎の関節の不調です。耳自体に問題はなくても痛みを感じることがあります。
耳の周りの痛み、口を開けると音が鳴る、あごのだるさ。
口を開けたり噛んだりすると痛みが増す場合はこれを疑います。
耳の痛みは「耳そのものの病気」だけでなく「のどや顎の病気」が原因のこともあります。軽い痛みでも放置すると悪化することがあるので、特に次のような場合は早めに耳鼻科を受診しましょう。
耳は大切な感覚器官です。痛みを感じたら、無理に耳を触らず、できるだけ早く専門医に相談してください。
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