
耳のかゆみ
耳のかゆみ
耳のかゆみは、耳の中の皮膚が何らかの刺激を受けて炎症や乾燥を起こすことで生じます。耳の中の皮膚はとても薄くて敏感なので、少しの刺激でもかゆみが出やすい場所です。
かゆみの原因には次のようなものが考えられます。
耳掃除のしすぎや、ばい菌・カビが原因で耳の皮膚が赤くなり、かゆみが出ます。
加齢や体質、エアコンによる乾燥で耳の皮膚がカサカサになり、かゆみを感じることがあります。
シャンプーやヘアスプレーなどが耳に入って、アレルギー反応を起こすこともあります。
耳のかゆみは「ちょっと気になる程度」から「掻きたくてたまらないほど」まで強さに差がありますが、無理に掻くと悪化することが多いので注意が必要です。
耳がかゆいときには、次のような症状が見られます。
耳の奥がムズムズ・
チクチクする感じ
特に夜寝る前やお風呂上がりに強く感じることがあります。
耳だれ
(耳から液体が出る)
かゆくて掻きすぎると、耳から透明〜黄色っぽい液体が出ることがあります。
耳の赤み・腫れ
耳の中を掻いたりいじったりした後に、皮膚が赤く腫れることがあります。
皮膚のカサカサ・
かさぶた
乾燥や軽い炎症で、皮膚がめくれたりかさぶたができることもあります。
聞こえにくさ(難聴)
耳の中にかさぶたや耳だれが溜まると、一時的に聞こえが悪くなることがあります。
耳のかゆみの原因になる主な病気を紹介します。
耳の入り口から鼓膜までの「外耳道」の皮膚が炎症を起こす病気です。耳掃除のしすぎや、シャンプー・石けんが耳に入ることで起こりやすいです。
かゆみ、赤み、カサカサ、時にジュクジュクした感じ。
掻きすぎると傷ができて、ばい菌が入りやすくなります。
耳の中にカビ(真菌)が繁殖して炎症を起こす病気です。湿気の多い季節や、プールに入った後などになりやすいです。
強いかゆみ、耳だれ、耳の詰まった感じ、時々臭い。
黒や白いカビのようなものが見えることもあります。
耳の中の皮膚に傷がつき、ばい菌が入って炎症を起こす病気です。耳掃除のやりすぎや爪で掻くことが原因です。
かゆみから始まり、次第に痛みや腫れ、耳だれが出ることも。
軽いかゆみでも掻き壊すと強い痛みに変わることがあります。
イヤホン、補聴器、ヘアスプレー、シャンプーなどが耳の皮膚に合わず、アレルギー反応を起こす病気です。
かゆみ、赤み、ジュクジュク、皮がむける。
原因になるものを特定して避けることが大切です。
耳の中の皮膚が乾燥してかゆみを引き起こす状態です。加齢やエアコンによる乾燥が原因です。
軽いかゆみ、カサカサ、白っぽい皮膚のめくれ。
保湿が効果的ですが、自己判断でクリームを塗るのは避けましょう。
耳のかゆみは「ちょっとした不快感」から「掻きたくて我慢できないほど」まで様々です。
ですが、耳の中はとてもデリケートなので、爪や綿棒で強く掻くと炎症が悪化し、かゆみがさらにひどくなることがあります。
特に次のような場合は、耳鼻科での診察をおすすめします。
耳は自分で見えない場所だからこそ、早めに専門医に相談し、適切なケアを受けることが大切です。
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